こんにちは。
SHANTI-LOTUS daiです。
2024年初投稿。
気付けばもう3月も半ばですね。
ツクシの子も恥ずかし気に顔を出しそうです。
ぼくが住んでいる徳之島は鹿児島県本土から南西約500キロの洋上に浮かぶ小さな島です。
島ですので海風が吹けば肌寒いですが、昼間は太陽が照ると一気に30℃近くまで気温が上がります。
一足先に春(…というか夏??)の気候と海音を聞きながらこのブログを書いています。
さて、今回のテーマは「八支則」。
アシュタンガヨガをされている方は一度は耳にしたことがあるでしょう。
この「八支則」こそが、アシュタンガヨガの練習をヨーガの修行たらしめるためのシステムであり、最大の実践哲学となっています。
SHANTI-LOTUSに足繫く通う練習生の皆さんはもちろん、
それ以外の方でもマットの上でヨガアーサナの練習に取り組む方々、
皆さんはきっと、
単純にヨガの練習が好きで、
真面目に、コツコツと、多くを求めず、強く期待もせず、
ただやるべきことを、呼吸と自分と向き合い練習を続けていることでしょう。
この皆さんに共通して言えることは、
その行為そのものが「八支則」の練習を自然と行っていることになっている、
ということです。
Gurujiのお孫さんで、現在、南インド・マイソールでSYC(Sharath Yoga Center)のディレクターであるSharath師は語ります。
「Practicing Ashtanga Yoga means practicing all of 8limbs」
「アシュタンガヨガを練習することは、それすなわち八支則すべてを練習することとなる」
アシュタンガヨガのアーサナの練習は、
ハードに体を動かすことを、
難しいアーサナできるようになることを、
人より秀でた体を手に入れることを、
目的とはしていません。
聖典ヨーガ・スートラでは、ヨガの目的を
「安定し、何にもブレることのない強い心を自らに修めること」
としています。
そして、
万人がこれを達成できるようなシステムとしたものが「八支則」なんです。
「八支則」とは、古代インドのサンスクリット語でいうところの
Ashtau(アシュトゥ)=8
anga(アンガ)=足
を意味します。
これがくっついてAshtanga=八支則となっています。
そう、ぼくらが日々練習するアシュタンガヨガの語源です。
八支則とは、
①ヤマ=日常生活においてやってはいけないこと
②ニヤマ=日常生活においてやるべきこと
③アーサナ=ヨガポーズの練習をすること
④プラナヤマ=呼吸を自在にコントロールできるようになること
⑤プラティヤハラ=五感を自らコントロールできること
⑥ダーラナ=しっかりと集中できるようになること
⑦ディヤナ=瞑想すること。瞑想状態に至ること
⑧サマディ=三昧。全てにおいて起伏なく、常に心穏やかであること。
を指します。
ヨガの実践に取り組む人は、
「安定し、何にもブレることのない強い心を自らに修めること」に繋がる最終目標である⑧サマディを目指しているのです。
そして、普段のポーズの練習は③になります。
…では、
なぜアシュタンガヨガでは③から練習をスタートするのでしょうか?
これにはいくつか理由がありますが、
他の7つの支則を行うには、まず自らがちゃんとアイデンティティ(個性・自分自身)を感じ取れるものから
コントロール、もしくは自在に扱えるようにならなければならない、ということが挙げられます。
「自らがアイデンティティを感じ取れるもの…」
そう、自分自身の体です。
自分の体は、誰が何と言おうと「私」です。
高い熱量と、深い呼吸で、
日々決まったことを決められた通り練習を続ける。
ときには、練習が辛い日もあるでしょう。
やりたくない日もあるでしょう。
でも、
心を律し、執着も期待もなく(これ大事)、黙々とやるんです。
それを続けていくことが、必然的に他の7つの支則の実践に繋がっていくとSharath師は説いています。
当然、
続けていけば、体は自然と強くしなやかになります。
アシュタンガヨガはシークエンスが決まっていますので、
心と体の準備が整えば、難しいアーサナにも進むでしょう。
それでも、
ただ続けるのです。
それが、あなたの人生をより豊かにする実践哲学であるアシュタンガヨガだからです。
今日の練習があなたをより良くしてくれることを願いつつ。
Om、Shanti.
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